「君は間違っている!」
「君は間違えている!」
なんとなく意味が違いますよね・
「間違っている」は考え方が違う感じがで「間違えている」は試験などの答えが違うような感じがしますよね。
「間違える」と「間違う」、似ている言葉ですが、いったい何が違うのでしょうか?
考えていきましょう。
間違えるの意味・使い方
「間違える」は他動詞です。
ですから基本的には「を」と一緒に使う言葉です。
例:数学の答えを間違えた。
例:住所を間違えて入力してしまった。
「君は間違えている」と言った場合というのは「~を」の部分を省略した文です。
ですから、「答えを」間違えている感じがするんですね。
間違うの意味・使い方
「間違う」は自動詞です。
自動詞は基本的には「を」と一緒に使いません。
例:君の意見は間違っている。
例:彼に期待したのが間違っていた。
例:答えが間違っている
「君は間違っている」というのは「~を」と一緒に使わない言葉なので、「君自身が」間違っているという意味になります。
上の例はすべて「間違える」で言い換えることはできません。
ただし、「間違える」と同じ意味で「間違う」を使うこともできます。
「~を」と一緒に使っても間違いではありません。
例:数学の答えを間違った。
例:住所を間違って入力してしまった。
間違えない?間違いない?
「間違える」と「間違う」は形も似ているので、活用するとどちらがどちらだか混乱してしまいますよね。
表を見てみましょう。
間違える | 間違う |
---|---|
間違えない | 間違わない |
間違えます | 間違います |
間違えれば | 間違えば |
間違えよう | 間違おう |
間違えた | 間違った |
「ない」を付けた場合、
「間違える」→「間違えない」
「間違う」→「間違わない」
です。
例:上と下を間違え(間違わ)ないように気を付ける。
例:この道さえ間違え(間違わ)なければ、迷うことはないだろう。
では「間違いない」とは何なのでしょうか?
「間違いない」は名詞「間違い」に「ない」が付いた形です。
助詞を入れると「間違いがない」となります。
誤りがないということから、確実・十中八九という意味です。
例:彼に任せておけば間違いない。
例:この映画は間違いなく名作だ。
そういえば昔「間違いない」と言う毒舌芸人さんがいましたよね。
まとめ
- 「誤らない」という意味の場合は「間違えない」、または「間違わない」
- 確実にという意味の場合は「間違いない」
- 「間違える」は「間違う」に言い換えが可能
- 「間違う」は「間違える」に言い換えることができない場合もある
「間違える」と「間違う」は形が変わってしまうとどちらだっけ?とわからなくなってしまいがちですが、「間違う」の方を使えば間違いないようです。