「台地」と「丘」と「山」。
どれもまわりより高い土地を示す言葉ですが、具体的にはどのような土地を指すのでしょうか?
厳密な定義はあるのでしょうか?
今回は、意外にあいまいな土地の形状を指す言葉について調べてみました。
台地とは?
台地は「小高い台状の土地」という意味で使われることが多いです。
どれくらい高ければ台地か?という点については、厳密な定義はないそうです。
ちなみに、地形学では「平坦な頂上面をもつ卓状の高地」を台地と呼ぶそうです。
ギアナ高地のテーブルマウンテンなども「台地」と呼ばれるのは、このためなんですね。
一方、地質学では「水平またはわずかな傾きをもった岩盤が、大陸の広大な地域を占めているもの」を台地と呼ぶそうです。
コロラド高原やデカン高原も、この定義だと「台地」になるようです。
日本とはスケールが違いますね。
丘とは?
丘は「小高い土地のこと」です。
台地とは違って、一番高い部分は平らではないことが多いです。
一般的に山より低く、傾斜もなだらかといわれています。
山とは?
山は「まわりの土地よりも地面が高く盛り上がっているところ」を指しますが、国土地理院によると定義はないそうです。
丘と山を区別する基準もないそうです。
地図上で「山」と表示されるかどうかは
- その土地に住む人たちが「山」とよんでいるか
- 自治体がその名称を公式名称としているか
- 国土地理院が記載を妥当と判断するか
の3点で決まるそうです。
地元の人たちに「山」と呼ばれていれば「山」、「丘」と呼ばれていれば「丘」になるんですね。
台地・丘・山の違い
日本において台地は小高い台状の土地のことです。
海外における台地は日本とはスケールが違い、「山」や「高原」のようなものですら「台地」と表現されることがあります。
丘も山も周囲より盛り上がっている土地のことですが、明確な定義はありません。
一般的に丘のほうが山より低くなだらかといわれていますが、必ずしもそうではありません。
ただし、台地のように一番高い部分が平らである必要はありません。
そして、丘と呼ばれるか山と呼ばれるかは、地元の人たちが何と呼んでいるかでおおむね決まります。
まとめ
- 台地は、小高い台状の土地。一番高い部分は平ら。
- 丘は、小高い土地。一般的に山より小さい。
- 山は、まわりよりも高く盛り上がっている地形。丘より大きめ。
小高い平らな土地は「台地」でまず大丈夫ですが、「丘」と「山」で迷ったらその土地に詳しい人に聞くのが良さそうですね。