皆さんは「のびる」と聞いた時に、「伸びる」なのか「延びる」なのかすぐに判断することができますか?
「伸びる」も「延びる」も「もとの状態よりも長くなる」という意味合いなので、どちらを使うべきかいつも悩んでしまう…という方も、きっと多いと思います。
そこで、今回は2つの「のびる」の違いと使い分けについて調べてみました。
伸びるの意味・使い方
伸びるには「全体が長くなること。曲がっているものが真っ直ぐになること。発展すること。」という意味があります。
「伸長」「屈伸運動」「伸展」といった言葉を思い浮かべるとわかりやすいです。
ちなみに、「伸」という字はヒトが背のびをしている状態を表しているそうです。
どんどん成長するイメージにも重なりますね。
例:中学生の時に、身長が15センチも伸びた。
例:お札のシワを伸ばすために、軽くアイロンをかけた。
例:塾に行っても、本人がやる気にならなければ成績は伸びない。
延びるの意味・使い方
延びるは「時間や距離が長くなること。溶けて広がること。」です。
1つ目の意味では「延長」という言葉を思い浮かべると、わかりやすいですね。
また、「続く・継続する」と言い換えることもできます。
例:会議時間が延びると、帰宅時間が遅くなるので嫌だ。
例:冬場は、ぬり薬の延びが悪くなる。
伸びる・延びるの違いは?
「伸びる」は、全体が長くなったり曲がっているものが真っ直ぐになったりすることです。
発展するという意味もあります。
ゴムが引っ張られて長くなる時のように、もとの大きさよりも物理的に長さが長くなる場合には「伸びる」を使うことが多いです。
一方「延びる」は、距離や時間などが長くなる場合に使われることが多いです。
「道がのびる」という場合には、道路自体がゴムのようにのびたりするわけではないので、距離が長くなる時に使う「延びる」を使うのが良いでしょう。
「命がのびる」という場合には、死に至るまでの時間が延長されるということになるので、こちらもやはり「延びる」を使うべきです。
もっとも「延命」という言葉を知っていれば、迷うことはありませんね。
まとめ
- 伸びるは、全体的に物が長くなること。曲がっているものを真っ直ぐにする場合や、発展する意味でも使われる。
- 延びるは、距離や時間が長くなること。
どちらを使うべきか迷ったら、「続く」という言葉に言い換えられるかどうかを考えるといいですよ。
言い換えることができるなら、「延びる」で大丈夫です。