「軟膏」と「クリーム」と「ローション」。
どれも肌に塗るものですが、どんな違いがあるのでしょうか?
上手な使い分け方法はあるのでしょうか?
今回は、これら3つの違いと使い分けについて調べてみました。
軟膏とは?
軟膏は、ワセリンなど油脂をベースとしたものに薬を混ぜたものです。
ベタベタしていて伸びもあまり良くありませんが、軟膏は刺激が弱いものが多いのでキズのある部分やジュクジュクしているところにも塗ることができます。
塗った部分にテカリが残ることもありますが、汗などに強く落ちにくいです。
クリームとは?
クリームには水分が含まれています。
水分と油脂分が界面活性剤できれいに混ぜられているベースに、薬が混ぜられています。
軟膏ほどベタつきはなく、伸びが良く浸透性に優れているものが多いです。
その一方でキズの部分やジュクジュクしているところに塗ると、刺激を感じることがあります。
軟膏に比べて汗などに弱く、取れやすいです。
ローションとは?
ローションは、水やアルコールに薬を混ぜたものです。
非常に伸びが良く、使用感にも優れています。
軟膏やクリームを使いにくい頭皮にもよく使われます。
浸透性に優れているので、クリーム同様キズの部分やジュクジュクしているところに塗るのはさけたほうが無難です。
即効性に優れていますが効果持続時間の短いものが多く、物足りなさを感じることもあります。
軟膏・クリーム・ローションの違い
軟膏・クリーム・ローションは薬を混ぜる時のベースが異なります。
軟膏のベースは油脂、クリームは油脂と水分を界面活性剤で混ぜたもの、ローションは水やアルコールがベースです。
ベタつきは、軟膏>クリーム>ローションとなります。
塗りやすさは、ローション>クリーム>軟膏となります。
広い範囲に手早く塗りたいのならばローションが便利ですが、キズのある部分やジュクジュクしているところに塗る場合には軟膏のほうが刺激が少なくてすみます。
まとめ
- 軟膏は、ワセリンなどの油脂に薬を混ぜたもの。低刺激だけれど塗り心地はいまいち。
- クリームは、油脂と水分を界面活性剤で混ぜたものに薬を混ぜたもの。塗り心地は良いけれど、場所によっては刺激を感じるので要注意。
- ローションは、水やアルコールに薬を混ぜたもの。広い範囲に手早く塗ることができるけれど、刺激感に注意が必要。効果に物足りなさを感じることもある。
医療機関から処方された場合には、自己判断で塗り方をかえないようにしましょう。
市販薬を買う場合には、塗り心地や刺激の有無を薬剤師や登録販売者に確認するといいですよ。