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爆笑・失笑・苦笑の違い・意味とは?使い方を間違いやすいので注意!

爆笑・失笑・苦笑

爆笑・失笑・苦笑。

「笑」という漢字を使った熟語はたくさんありますが、それぞれどのような笑いをさしているのでしょうか。

どんな意味か、早速見ていきましょう。

爆笑の意味・使い方

みなさんは「一人で爆笑した」という文は不自然だと思いますか?

爆笑というのは多くの辞書に大勢で笑うことと書いてあります。

ですから、一人で笑うときには使わないという説がありました。

ところが、今年改定された『広辞苑第七版』では、はじけるように大声で笑うこと、と説明文が変わって、「大勢」という文言が削除されました。

例:テレビを見てひとりで爆笑した。

と言った使いかたも間違いではないようです。

テレビなどで「一人で爆笑は間違い」という説明がされたので、そう思っている人もいるかと思います。

しかし爆笑という言葉が生まれた当時から、一人で笑うときにも使われていたそうですよ。

それでも一人の場合は爆笑という言葉を使いたくないという人は哄笑(こうしょう)ということばもあります。

哄笑は大口をあけて笑うこと、どっと大声で笑うことという意味で、一人でも大勢でも使えます。

しかし同音異義語が多く、あまり使われていない言葉なので、伝わりにくいでしょう。

失笑の意味・使い方

「的外れな発言に失笑してしまった」という文はどんな意味だと思いますか?

多くの人が笑わずにあきれ顔をしている様子を思い浮かべると思いますが、失笑は本来、思わず笑い出してしまうこと、おかしさのあまり噴き出すことという意味です。

例:上司のかつらが風で飛ばされて失笑してしまった。

例:裸の王様をみて、子供は失笑してしまった。

例のように笑ってはいけない場面で思わず吹き出してしまうときに使います。

文化庁が行っている「国語に関する世論調査」では平成23年度、「失笑」を本来の意味で使っている人は27.7パーセントだけで60.4パーセントもの人が本来とは違う意味で使っているという結果が出たそうです。

漢字を見て「笑いを失う」と間違える人が多いと思いますが、「失」という漢字はこの場合、過ちとかうっかりという意味で使われています。

うっかり言ってしまうという意味の失言と同じ用法ですね。

「失笑」は本来、単に吹き出してしまうことで、侮蔑や軽蔑の意味はないようです。

しかし「失笑を買う」という慣用句には侮蔑の意味が含んでいるので、ごちゃ混ぜになりやすいですね。

今回用例をたくさん見ましたが、現代の作家さんの書いた文章ですら本来の意味ではない用法で使われているものがたくさんありました。

また、辞書によっては侮蔑を含意すると書いてあるものもあります。

多くの人が本来の意味では使っていないので、失笑という言葉を使わずに、「思わず笑ってしまった」と言ったほうが伝わりやすいかもしれません。

苦笑の意味・使い方

「くしょう」を訓読みにして「にがわらい」とも言います。

どちらも意味は同じで、心の中の不快や動揺などをまぎらすための笑い、という意味です。

例:図星をつかれて苦笑した。

例:プレゼンは散々な結果に終わり、苦笑するしかなかった。

爆笑・失笑・苦笑の違いは?

「笑」という漢字を使った言葉はたくさんありますが、意味はそれぞれ違いますね。

失笑も爆笑も「笑う」という行為は同じですが、失笑のほうは笑ってはいけない場面で笑うという点で、爆笑とは違います。

苦笑は失笑や爆笑と違い、面白いから笑うのではなく、苦しい気持ちを紛らわすための笑いです。

まとめ

  • 爆笑は大勢で一斉に笑うこと、と書いてある辞書も多いが、一般には1人でも使うことが多く、広辞苑では大勢という文言が削除されている。
  • 失笑の本来の意味は笑ってはいけないのに思わず吹き出してしまうこと。
  • 苦笑は心の中の不快や動揺などをまぎらすための笑い、という意味。

言葉の意味というのは難しいですね。

ですがコミュニケーションで最も大切なのは相手に伝えることですから、本来の意味にとらわれすぎず、相手に伝わりやすい言葉を選ぶことも大切ではないかと思います。

この記事を書いた人:らはつま

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