「扇風機」と「サーキュレーター」と「送風機」。
どれも風を送って生活を快適にしてくれる器械というイメージですけれど、これらの違いは何なのでしょうか?
電気代はどれくらい違うのでしょうか?
今回は、この3つの違いについて、構造や電気代も含めて調べてみました。
扇風機の構造・電気代
扇風機は、人に風を送って涼しさを感じるためのものです。
プロペラを回して風を起こし、広範囲に比較的優しい風を送ることができます。
プロペラの枚数が少ないと強い風が起きますが、プロペラの枚数が多いと優しい風になるそうです。
昔は3枚羽の扇風機が主流でしたが、最近5枚羽の扇風機が多いのはエアコンの普及が関係しているかもしれませんね。
一般的な扇風機の消費電力は30~50Wです。
電気料金は電力会社によって異なりますが、1時間使っても電気代は1円ちょっとくらいのことが多いです。
ちなみに、電気代は使用する電化製品の消費電力(W数)と、1kWhあたりの電気料金によって決まります。
サーキュレーターの構造・電気代
サーキュレーターもプロペラを回して風を起こしますが、プロペラの側面が筒状のカバーでおおわれ、さらにプロペラ前面のカバーが一方向に渦を巻いたような構造になっています。
これによって風が広い範囲に拡散せず、直進方向に強くそして遠くまで風が届くようになるそうです。
また、直径が小さい方が風速が早くなりやすいため、扇風機に比べて直径の小さいものが多いそうです。
小型ですが風が強いので、扇風機より音は大きくなります。
一般的なサーキュレーターの消費電力は扇風機とほぼ同じで30~50Wです。
電気代は扇風機とほぼ変わらず、1時間で1円ちょっとくらいです。
送風機の構造・電気代
送風機には「業務用や畜産用などに使われるサーキュレーター」と「家庭用のスリムファン」の2つの意味があるそうです。
前者は工場や家畜小屋などに設置されている大型のものですね。
後者は扇風機と同じように人が涼むために使われます。
家庭用のスリムファンも扇風機やサーキュレーターと消費電力があまり変わらないので、1時間使っても電気代は1円ちょっとくらいです。
扇風機・サーキュレーター・送風機の違いは?
扇風機と家庭用の送風機(スリムファン)は、人が涼むためのものです。
優しい風が広く広がるのが特徴です。
サーキュレーターや業務用の送風機は、空気の循環や入れ替えを目的とするものです。
強い風が遠くまで届く構造となっています。
扇風機やサーキュレーター、家庭用のスリムファンの電気代は消費電力によって決まります。
30~50Wならば、1時間あたり1円ちょっとくらいが目安です。
まとめ
- 扇風機は、人が涼をとるためのもの。風は優しく広がりやすい。
- サーキュレーターは、空気を循環させるもの。風は強く直進する。
- 送風機のうち、業務用のものは大型サーキュレーター。空気の循環や入れ替えのために使う。家庭用送風機はスリムファンをさすことが多い。こちらは人が涼をとるためのもの。
最近は夏場に外気温が40度を超えることもあるので、扇風機やサーキュレーターを上手に使って暑さ対策をしたいですね。