漢字

捕捉・補足・補則の意味とは?使い方と違いを徹底解説

捕捉・補足・補則

「ほそく」という言葉を正しく漢字で書けますか?

ほそくは意味によって漢字が違います。

似ている漢字が使われているので、間違えないように覚えましょう。

捕捉の意味・使い方

捕捉というのはとらえる・つかまえるという意味です。

捕捉の「補」も「促」もどちらも「とらえる」と読みます。

例A:賊を捕捉した。

例B:敵をレーダーで捕捉した。

例C:その犯罪組織の実態を捕捉するには時間がかかるだろう。

例Aのように具体的に相手を捕まえるという意味で使うこともできます。

「とらえる」と言い換えることができますが、この場合は捕捉の「補」という漢字を使って、「捕らえる」と書きます。

例B、例Cのように視野に入れる・内容を理解するというような、抽象的な意味でも使用することができます。

この場合も「とらえる」と言い換えることができますが、「捉える」と書きます。

「捕捉」は二つの漢字を使っていますから、どちらの意味で使ってもOKです。

しかしどちらかと言うと抽象的な意味で使われることが多く、「敵艦隊を捕捉しました!」と言った場合、具体的にとらえて拘束したという意味ではなく、レーダーなどで視認したという意味でとらえたほうがいいでしょう。

補足の意味・使い方

補足は漢字が示す通り、付け足して補うことです。

例:この用語は難しいので、補足説明します。

例:サプリメントで栄養素を捕捉する。

一般的によく使われているのはこの補足ですね。

捕捉と補足は形が似ている漢字ですが、部首が違うので気をつけましょう。

補則の意味・使い方

補則は法令の規定を補うための規則という意味です。

例:日本国憲法第11章は日本国憲法の実施のための補則について書かれている。

例:就業規定に補則を設ける。

また、同じような意味で附則・付則という言葉もあります。

日本国憲法は「補則」、それ以外の法律では「附則」が使われているようですが、意味は大体同じです。

捕捉・補足・補則の違いは?

①「制服については校則の第4条のホソクに記載されている」

②「いじめの実態をすべてホソクするのは難しい」

③「教科書の説明をホソクするための便覧も買う必要がある」

同音ですが、3つの言葉は全く意味の違う言葉と言うことが分かりました。

では上の3つ文はどれを使えばいいでしょうか。

①は規則について書いてありますから「補則」、②は捉えるという意味ですから「捕捉」、③はつけたすという意味なので「補足」が正解です。

まとめ

要点まとめ
  • 捕捉はとらえる・つかまえるという意味
  • 補足は付け足して補うという意味
  • 補則は法令の規定を補うための規則という意味

捕捉の「捕」はてへん、補足・補則の「補」はころもへんです。

パソコンなどで打ち込むときは間違えにくいですが、手書きの場合は間違えないように気をつけましょう!

この記事を書いた人:らはつま

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