少女漫画と少年漫画は分けられていますが、何によって分かれているんでしょう?
定義ってあるんでしょうか?
絵柄やコマ割りなど、少女漫画・少年漫画の違いを調べてみました。
少女漫画とは?
少女漫画は、少女漫画雑誌(少女誌とも呼びます)に掲載される漫画のことです。
少女向けの漫画とされます。
少女誌の代表的なものは、花とゆめ、LaLa、りぼん、ベツコミ(旧“別冊少女コミック”)、マーガレットなど多数あります。
1930年代頃の「少女倶楽部」や「少女の友」などは、少女誌の前身といえます。
少女漫画の絵柄の特徴は、可愛い、柔らかい、やさしい、繊細、清潔感がある。
そういった印象を与えるような絵柄になっています。
ストーリーなどの内容的には、恋愛要素がメイン。
ジャンルとしては、歴史、スポーツ、学園もの、ホームコメディ、SF、ファンタジーなど様々。
- ベルサイユのばら/池田理代子
- ちびまる子ちゃん/さくらももこ
- ハチミツとクローバー/羽海野チカ
他、多数。
少年漫画とは?
少年漫画は、少年漫画雑誌(少年誌とも呼びます)に掲載される漫画のことです。
少年向けの漫画とされます。
少年誌の代表的なものは、週間少年ジャンプ、週間少年サンデー、週間少年マガジンなど多数あります。
少年漫画の絵柄の特徴は、少女漫画とはかなり違っています。
全体的に線が太い、力強い、重厚感、スピード感がある。
そういった印象を与えるような絵柄になっています。
ストーリーなどの内容的には、バトル要素や主人公の成長がメイン。
ジャンルとしては、スポーツ、冒険・アクションもの、ロボットもの、格闘もの等々。
- 巨人の星/梶原一騎、川崎のぼる
- 北斗の拳/武論尊、原哲夫
- ONE PIECE/尾田栄一郎
他、多数。
少女漫画と少年漫画の違い
それぞれの違いは、前途のストーリーの傾向や絵にあります。
絵柄の違い
絵柄にも色々ありますが、少女漫画では大体目が大きくキラキラしてます。
全体的に線が細く、画面全体は透明感があり淡い感じといえます。
そして必ずといっていい程、イケメンのキャラが登場します。
男性キャラは全員イケメン、ということも少なくありません。
一方少年漫画では、全体的に骨太でガッチリとした絵になっています。
そしてかなり描き込んでいる印象です。
服のシワや顔の影など細かく描き込まれていることは多いです。
ベタ塗り(塗りつぶし)の部分も多めで、画面全体が黒っぽい印象になりやすいですね。
高橋留美子先生や江口寿史先生などはそうですね。
また萌え絵も多いので、少女漫画・少年漫画で分けづらくなっている感があります。
それでもやはり少女漫画と違うところは、たいがい肌の露出やお色気要素が強いんですねー。
コマ割りの違い
また、コマ割りでも違いがみられます。
少年漫画では、基本に忠実というか、コマとコマの間がきっちり開けられる傾向です。
それにはちゃんと理由があるんですね。
少年漫画の絵は、リアルさを重視しているところがあります。
そのため誰がどこで何をしているか、など多くの情報が描き込まれます。
ゆえに場面ごとの区切りをハッキリさせたいわけです。
少女漫画のコマ割りはというと、比較的自由な感じですね。
こちらは“状況のリアルさ”をそんなには重視しません。
重視するのはキャラの内面や心の描写、リアルな心情なのです。
ゆえに、それに沿った、読者が感情移入しやすいコマ割りがされます。
まとめ
- 少女漫画は、少女誌に掲載される。少女向け。
- 少年漫画は、少年誌に掲載される。少年向け。
- それぞれの違いは、ストーリーの傾向、絵柄、コマ割りにある。
それぞれに重視しているものや、目指す方向性があるんですね。
そこらへんにも注目して漫画を読んでいくと、より楽しめるかもしれません。