「お香」と「アロマ」、どちらも香りのことですし似た言葉ですね。
意味が混同してしまいがちかもしれません。
これらは別々のものです。
この記事では、お香とアロマの違いについて、わかりやすく説明していきますね。
お香とは?使い方
お香は、日本だけでなく世界のあちこちに古代からあります。
伽羅、白檀などの天然の香木や、樹脂である乳香、動物性の麝香(じゃこう)などが原料です。
それをもとに、線香や焼香、体に塗って使う塗香(ずこう)などが作られます。
一般的には、仏事で使う線香や焼香と、アロマとして使う、コーン型やハーブの香りなどのインセンスがあります。
香炉や耐熱皿の上で火を付けて使います。
これらをひっくるめて、お香といいます。
アロマとは?使い方
「アロマ」は和訳すると「芳香」になります。
また、アロマテラピーを略してアロマと呼ぶことが多いですね。
「アロマテラピー」と「アロマセラピー」という2つの呼び方があります。
前者はフランス語、後者は英語です。
どちらも同じ「芳香療法」という意味ですが、使われ方に微妙な違いがみられます。
元々フランスにあった「アロマテラピー」は、精油を薬として用いる、治癒を目的とした医学の1つ。
フランスでは現在もこの意味で呼ばれます。
それがイギリスに伝わり、美容法やリラクゼーションや癒し、という解釈で広まったのが「アロマセラピー」です。
日本には80年代にイギリスから伝わりました。
こちらは、良い香りでリラックスできれば良いので、専門的な道具などは必ずしも必要ではありません。
森へ行って森林浴でリラックスするだけでも、アロマセラピーに含まれるのです。
ハーブティーなどもそうですね。
現在日本で広く知られているのは、主にこの「アロマセラピー」の方といえます。
でもフランス古来のアロマテラピーも、興味のある人はけっこういると思われます。
例えば、「良い香りを嗅ぐと自律神経が整う 」ことが知られています。
素人考えですがこれはアロマテラピーの考え方かもしれませんね。
実際にはこの2つの呼び方は、混同されて扱われていることが多いでしょう。
お香とアロマの違い
お香とは、線香やコーン型などの、「アイテムそのもの」の総称です。
現在はハーブやお花などの香りのものも多くあります。
お香も、アロマセラピーに用いられるものの1つです。
アロマとは、「芳香」です。
またアロマテラピーあるいはアロマセラピーを略した言葉です。
お香と違い、物の名前ではありません。
香りそのもの、または香りを用いた療法、「行為」をさします。
まとめ
- お香とは、仏事用品またはアロマグッズの1つ、その呼び名。着火して使うのが一般的です。
- アロマとは、「芳香」。またアロマテラピー、アロマセラピーの略称。
- アロマテラピーとアロマセラピーはどちらも「芳香療法」です。前者は精油を薬として使い、後者はアロマグッズなどを使います。
お香は物の呼び名、アロマは芳香またはそれを用いる行為のこと。
ですので、全く違う言葉です。
余談ですが、よくCMなんかで聞く、「アロマの香りの〇〇~」。
ちょっと日本語おかしいですよネ。
あれは「アロマセラピーを彷彿とさせる香り」と言っているのよ、と自分を納得させてやり過ごしましょうね。