「算数」と「数学」。
ご存知の通り小学校で習うのが算数で、中学校以上で習うのが数学ですが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。
「数学は算数の難しいバージョン」だと捉えている方もいるかと思いますが、実は求められている考え方に少し違いがあるのです。
今回は、知っていると算数や数学が少し得意になるかもしれない、そんな算数と数学の違いについて調べてみました。
算数とは?
算数とは、「基本的な計算を正しくすることが目標で、日常生活で必要な計算の能力を身につける学問」です。
日常生活に必要ということなので、お買い物のときの会計に役立つような計算能力やちょっとした図形の面積や体積を求めたりする能力、目的地につくまでの時間を計算する能力などを身につけるのが算数、ということになりそうですね。
算数ではxやyといった文字は使用せず、図などを書いて解くことができることが多いです。
数学とは?
数学は、「解よりも、解にたどり着くプロセスを重視する学問」です。
答えがあっていても、計算式が示されていなければ満点をもらえない、ということですね。
プロセスが重視されるので、算数を習っていた頃にプロセスをすっ飛ばして直感的に答えを出していた人は、数学でつまずくことが多いようです。
学ぶ内容は抽象的なものとなり、「-(マイナス)」やx・yといった文字も使われるようになります。
算数と数学の違い
算数は、日常生活に必要な計算などを習うものです。
どちらかというと答えを出すことが重視され、暗記や暗算で切り抜けられることもあります。
数学は、答えに至るプロセスを重視する学問です。
テストでは、答えが合っていても理屈(計算式など)が説明できなければ、答えたことになりません。
しかし、より専門的な物理や化学、経済などの分野を学ぶために数学は必要となってきます。
まとめ
- 算数とは、日常生活に役立つ計算能力を身につけるための学問。どちらかというと解を重視。
- 数学とは、算数に比べて解に至るプロセスを重視する学問。
算数は解を、数学はプロセスを重視する学問だということを知っておけば、取り組み方も違ってくるかもしれません。
とはいえ、今後は教育現場でより一層思考プロセスが重視されるようになる、といわれているので、算数も数学化してくるかもしれません。
答えを出すことに必死になるのではなく、「計算過程を楽しむ。」そんな教育が理想なのかもしれませんね。