お家の臭いが気になる時に、どれを買ったらいいか迷いますね。
色んなCMが流れているし違いがわかりづらい。
そんな消臭剤・芳香剤・脱臭剤の違いについて説明しましょう。
消臭剤とは?
消臭剤は、悪臭を化学的に取り除くための薬剤です。
置き型やスプレー、吊り下げ型など色んなタイプがあります。
玄関・リビング用、衣類用、トイレ用などがあり、臭いの種類ごとに用途が分かれています。
例えば同じ置き型のものでも、リビング用とトイレ用では内容が異なります。
用途を間違えると効果がないので気を付けましょう。
芳香付きの消臭剤は多いです。
よく「トイレの芳香剤」という言い方をされますが、実際には香り付きの消臭剤、つまり[芳香消臭剤]をさすことがほとんどです。
芳香剤とは?
芳香剤は、お部屋などに芳香(=良い香り)を付け加えるための薬剤です。
芳香剤自体に消臭成分はありません。
昔は合成の香料が中心でしたが、現在は天然の香りが用いられたものも多いです。
花やハーブ、果実、森林、石けんなどの香りがあります。
置き型やスプレーなどのタイプがあります。
インテリアを考慮したおしゃれなデザインのものも多いですね。
注意したいのは、ワンちゃんや猫ちゃんなどペットにとって、香りは刺激が強く、ストレスになることがあります。
ペットのニオイが気になるご家庭では、芳香剤よりも脱臭剤がおすすめです。
脱臭剤とは?
脱臭剤は、悪臭を取り除くための薬剤で、臭いのもとに物理的に作用します。
活性炭を利用したものが主流になっています。
ただし悪臭も良い香りもみんな消すので、芳香剤との併用は向きません。
冷蔵庫用やゴミ箱用、下駄箱用などがあります。
置き型やシートタイプなどがあります。
消臭剤・芳香剤・脱臭剤の違い
消臭剤は、化学変化によって、“特定の悪臭の成分を中和する”働きをします。
用途に応じて使い分けが必要です。
芳香剤は、その空間に香りを付け加えるものです。
脱臭剤は、活性炭など薬剤の物理的な働きを利用するものです。
悪臭も良い香りもみんな消します。
また、悪臭は空気より重いので、下へ溜まっていきます。
ですので、消臭剤はなるべく低い場所に置くと効果的です。
トイレやリビングなら、蹴飛ばさないように床の隅っこや、通気性のよい棚の下の方に置くのがよいでしょう。
脱臭剤も例えば冷蔵庫内の低い位置に。
香りもまた空気より重く、低いところへ下がっていきます。
芳香剤はなるべく高い場所に置くと効果的です。
インテリアとして飾りたいこともあるでしょうから、視界に入る、まあまあ高さのある棚の上などに置くのがよいですね。
消臭剤・芳香剤・脱臭剤は、それぞれメカニズムや働きが異なるものです。
適した置き場所も違っています。
同じもののように扱われがちですが、別々なものといえますね。
まとめ
消臭剤・芳香剤・脱臭剤の違いは、
- 悪臭を消すか、香りを出すか、など働きの違い。
- 化学的か物理的か、どの臭いに対して有効か、といったメカニズムの違い。
効果的な置き場所は、
- 商品ごとに用途により分かれる。
- 消臭剤・脱臭剤は、なるべく低い位置に。
- 芳香剤はなるべく高い位置に。
それぞれの用途と効果的な置き場所を理解して上手に使い分けましょう。