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スパークリングワインとシャンパンの違い「味や製法に差はあるの?」

スパークリングワイン・シャンパン

結婚式や祝賀会など、お祝いの場でよく飲まれるシャンパン。

美味しいのはもちろん、その場をパッと華やかにしてくれるお酒でもありますよね!

そんなシャンパンとスパークリングワインの違い、あなたは答えられますか?

ワインを楽しむための豆知識として、ぜひ覚えておいてくださいね。

スパークリングワインとは?

スパークリングワインとは、発泡性ワインの総称です。

ワインは、製法の違いで以下の4つに分類することが出来ます。

スパークリングワインとはこの大きな分類の1つであり、どの場所で作られようが、どんなぶどう品種を使おうが、どんな製法で作ろうが、発泡したワインは全部ひっくるめて「スパークリングワイン」と呼ばれるわけです。

シャンパンとは?

では、シャンパンはどうでしょうか。

「シャンパン」とは、フランス・シャンパーニュ地方でしかるべき製法で造られたワインのこと。

発泡性のワインなので、「スパークリングワイン」の一種、ということになります。

でもシャンパンってとても高いイメージがある…と思った方。正解です。

実は「シャンパン(=シャンパーニュ)」と名乗るには、とても厳格な審査を通過しなければならないのです。

以下に挙げた条件を全て満たさないと、「シャンパン」とは言えません。

表記してみると一見簡単そうに見えますが、これが実はとても難しいのです。

まず、最初のぶどう栽培が難しい。

シャンパーニュ地方はパリより北に位置し、フランスでワインが造れる北限と言われています。

ぶどうを栽培する条件は厳しく(その環境が逆にピノ・ノワール種やシャルドネ種には向いているのですが)、良いブドウをとるためには収量を落としたりしないといけません。

更に、瓶内二次発酵という製法が難しく、とにかく手間がかかります。

(現在は他地域でも採用されている製法ですが、古くからシャンパーニュで行われてきたため、シャンパーニュ方式という別名もあります。)

まずベースのワインを造るために一回目の発酵を行い、瓶の中にベースのワインと酵母、糖分を入れて二回目の発酵を行うことから、瓶内二次発酵と言われるこの製法。

興味のある方は詳しく調べて頂きたいですが、

ベースワイン作り

ベースワインのブレンド

瓶詰

酵母・糖分の追加

瓶内二次発酵~熟成
(シャンパンの場合、最低15か月かけじっくり熟成されることが義務付けられています)

動瓶

オリ引き

目減り分の補酒

打栓

このような長い行程をたどります。

しかもそのほとんどが手作業。
すごいですよね。

この工程の中の瓶内二次発酵の熟成期間が最低15か月と長く設定されていることが、シャンパンの大きな特徴。

シャンパーニュならではの細やかな泡、複雑な香りや旨味は、この長く複雑な工程から生まれてくるのです。

スパークリングワインとシャンパンの違い

「スパークリングワイン」は発泡したワインの総称を指します。

「シャンパン」も発泡性ワインで「スパークリングワイン」の一つですが、フランス・シャンパーニュ地方で厳格な決まりで造られたものだけが、その名を名乗れます。

スパークリングワインは1,000円で買えるものからありますが、シャンパンは最低でも3,500円以上。

手間暇かかっている分値段は高いですが、それだけ払う価値のあるお酒として、世界中で愛されています。

日本語博士
日本語博士
これは余談ですが、現在ワイン文化は世界中でどんどん発展しており、シャンパンにも負けないスパークリングワインが、世界のあちこちで造られています。
(シャンパーニュと同じブドウ品種を使い、同じ製法を用い、お値段が安いものもありますよ。)

シャンパンには他のスパークリングには真似できないような複雑さや厚み、深みがあるのが特徴ですが、色々なスパークリングを飲み比べてみるのも楽しいかもしれませんね!

まとめ

要点まとめ
  • スパークリングワインは、発泡性ワインの総称
  • シャンパンはスパークリングワインの一種
  • 「シャンパン(シャンパーニュ))は、フランス・シャンパーニュ地方で、厳格なきまりを守り造られるもののみ名乗れる

スパークリングワインとシャンパンの違い、分かりましたでしょうか?

日常にも、お祝いなどハレの日にも。

ぜひスパークリングワインやシャンパンで、乾杯してみてくださいね♪

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