日本語

原材料・材料・原料・素材の違いって何?

原材料・材料・原料・素材

買い物をするときに、パッケージを見て中身を確認する方は多いと思います。

しかし、それが「原材料」なのか、「材料」なのか、「原料」なのかを気にしたことってありますか。

今回は、知っておくとちょっと面白い4つの言葉の違いについて調べてみました。

原材料とは?

原材料とは「物を製造するための元となるもの」です。

そして、後述しますが「原料」と「材料」の双方を意味するものです。

原料なのか材料なのか区別がつかないもの、境界があいまいなものに対しては「原材料」という言葉を使います。

日本語博士
日本語博士
どっちつかずなときに使える便利な言葉なんですね。

材料とは?

材料とは「物を作るときに元となるもの」で、「元の形や性質が残っているもの」をいいます。

また、研究や調査の結果を出すために使用する資料、芸術作品のテーマとなるもの、景気などの判断をするための要素なども「材料」と呼ばれることがあります。

原料とは?

原料とは材料と同じく「物を作るときに元となるもの」ですが、「元の形や性質が残っていないもの」をいいます。

たとえば、紙も家の柱ももともとは「木」ですが、紙は元の木の形が残っていないので「木=原料」です。

一方で、家の柱の場合は元の形が残っているので「木=材料」となります。

また同じように、パンの原料は「小麦」ですが、材料は「小麦粉」になります。

日本語博士
日本語博士
同じものでも、「原料」か「材料」かで表示方法が異なるのは興味深いですね。

素材とは?

ちなみに、素材は「物を作るときの原料や材料」ですが、物の性質や品質が作るものに反映される場合によく使われます。

つまり「素材を活かす」というのが典型的な使い方といえます。

さらに、芸術作品を作るときに使われる画材や石膏などの材料もまた、「素材」と呼ばれることがあります。

原材料・材料・原料・素材の違い

4つとも、物を作るときに元となるものを指します。

そのうち「材料」は元の形や性質が残っているもので、「原料」は元の形や性質が残っていないものです。

原料・材料両方の性質を併せ持つもの・境界があいまいなものについては、「原材料」という言葉をあてるのがふさわしいです。

「素材」もまた原料や材料のことを指しますが、原料や材料の性質・品質ができあがったものに反映される場合によく使われます。

まとめ

要点まとめ
  • 原材料は、物を作るときに元となるもの。原料と材料を包括した呼び名。
  • 材料は、物を作るときに元となるもののうち、元の形や性質が残っているもの。
  • 原料は、物を作るときに元となるもののうち、元の形や性質が残っていないもの。
  • 素材は、物を作るときに元となるものだが、物の性質や品質が作るものに反映される場合によく使われる。

元の形や性質が残っていたら「材料」、残っていなかったら「原料」と使い分けたいものですが、よくわからないものについては「原材料」を使えば大丈夫です。

また、元の物の性質によって完成品の出来が左右される場合には、「素材」を使うようにしましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。