スポーツ選手が骨折などの大ケガをするとよく聞く「全治○ヶ月」という言葉。
よく似た言葉として「完治」という言葉もありますが、この2つの違いって何なのでしょう?
ケガなどの回復具合に違いがあるのでしょうか?
今回は、似て非なる「全治」と「完治」の違いを調べてみました。
全治とは?
全治とは「医療機関に通って治療にかかると予想される期間」のことだそうです。
あくまで予想期間なので、全治○ヶ月と診断されても症状によっては期間が長くなったり短くなったりすることがあるということになります。
ちなみに、重症とは全治30日以上の命にかかわらないキズやケガで、軽症とは全治30日未満の軽いケガのことだそうです。
そして自動車運転中に人身事故を起こした場合、被害を受けた方のケガが重症か軽症かで罰則が大きく異なります。
被害を受けた方のケガが重症の場合は、後遺症の有無にかかわらず即免許停止処分となります。
気をつけましょう。
完治とは?
完治とは「日常生活に支障がないくらいまでケガなどが回復すること」だそうです。
医療機関での治療が終わっても、日常生活に支障があってリハビリなどが必要な場合には完治したとは言えないことになります。
完治とは「完全に治る」ということなんですね。
日常生活に支障がある場合は「完治」ではないわけですから、重い後遺症がある場合には完治しないという可能性もあります。
全治と完治の違いは?
全治は治療のために通院する期間を指します。
一方、完治は日常生活に復帰できる状態にまで回復することです。
「全治○ヶ月」と診断されて実際に通院の必要なくなったとしても、リハビリなどをしなければ日常生活に復帰できないといった場合には「完治」とは言えません。
つまり、全治と完治までの期間を比べると「全治≦完治」という感じになります。
まとめ
- 全治とは、治療のために通院すると予想される期間のこと。
- 完治とは、日常生活に復帰できる状態になること。
全治○ヶ月と診断されても、その期間でケガなどが完全に治るわけではありません。
完治するまでにはさらに時間がかかることが多いです。
スポーツ選手が「全治○ヶ月」というニュースなどを見かけた場合には、復帰までにはそれ以上の期間がかかると考えなければなりません。
自分自身や家族がケガをした場合には、トラブル防止のために全治の期間だけではなく、完治するのかどうかや完治までの期間をしっかり確認するようにしましょう。