毎年夏~秋にかけて訪れる台風。
その勢力を表す時に「強い」「非常に強い」と言いますが、「具体的にどのくらい強いの?」「その基準は?」と気になったので、基準や違いを調べてみました。
台風の強さの階級分け
階級 | 最大風速(秒速) |
---|---|
弱い | 17m/s~25m/s |
並の強さ | 25m/s~33m/s |
強い | 33m/s~44m/s |
非常に強い | 44m/s~54m/s |
猛烈な | 54m/s~ |
台風の強さは最大風速を元に決められます。
その階級は「弱い」<「並の強さ」<「強い」<「非常に強い」<「猛烈な」の5段階。
秒速17m以上~25m未満が「弱い」台風
秒速25m以上~33m未満が「並の強さ」の台風
秒速33m以上~44m未満が「強い」台風
秒速44m以上~54m未満が「非常に強い」台風
秒速54m以上が「猛烈な」台風
となります。
ちなみに、風速25m/sから屋根瓦が飛ばされ始め、35m/sになると自動車やトラックが倒れることがあるほどの強風になります。
50m/sを超えると家が倒壊する可能性もあるほどの強い風となるので、非常に危険な台風と言えますね。
台風の大きさの階級分け
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km~800km |
超大型(非常に大きい) | 800km~ |
台風の強さとは別に、大きさを表す階級も存在。
こちらは風速15m/s以上の半径によって決定され、「大型(大きい)」<「超大型(非常に大きい)」の2段階。
秒速15m以上の半径が500km以上~800km未満なら「大型の(大きい)」台風
秒速15m以上の半径が800km以上なら「超大型の(非常に大きい)」台風
となります。
台風の強さと組み合わせて、例えば風速15m/s以上の半径が500km~800kmで最大風速33m/s~44m/sの台風の場合、「大型で強い台風」のような言い方をします。
過去の大きな台風
過去日本に上陸した大きな台風で代表的なのは、平成5年(1993)年の台風13号。
こちらは非常に強い勢力のまま鹿児島県に上陸し、各地で住宅の倒壊や浸水など多くの被害が発生。
死者・行方不明者48人・300棟以上の住宅が全壊するという甚大な被害を残しました。
今年2018年発生した台風21号も、この平成5年の台風と同じように「非常に強い」勢力を保ったまま日本に上陸すると言われているので、同じように大きな被害が発生する危険性があります。
不要不急の外出は避け、家で被害に備えましょう。
まとめ
- 台風の強さは最大風速によって決定される
- 台風の大きさは風速15m/s以上の半径によって決定される
台風の強さ・大きさにかかわらず、無理な外出は避けて被害に遭わないよう注意したいところですね。
台風の際は高波・高潮にも気をつけましょう。