「チョコレート」と「ショコラ」の違い、あなたはわかりますか?
「同じじゃん!呼び方が違うだけで。」
と思う方は多いのではないでしょうか。
そこを踏み込んで調べてみました。
ここでは、
- チョコレートとは何か?
- ショコラとは何か?
- チョコレートとショコラの違い
について説明していきます。
チョコレートとは?
「チョコレート」は英語(chocolate)。
語源は、実ははっきりとはわかっていません。
アステカのナワトル語だとか、あるいはマヤ語だとかいわれています。
16世紀に中央アメリカから飲み物としてスペインに伝わり、スペイン語で「チョコラテ」と呼ばれていました。
その後産業革命の時代に技術が進み固形のお菓子となり、日本人にも「チョコレート」の英名でおなじみとなりました。
チョコレートはカカオから作られるお菓子。
カカオの種子を発酵、焙煎したものに、カカオバターや砂糖、粉乳などを練り合わせて作られます。
現代では固形のチョコレートが主流ですが、昔は飲み物のホットチョコレートのことを言いました。
現代のホットチョコレートの作り方は何通りかあり、用いるチョコも、板チョコ、生チョコ、ココアパウダーなどがあります。
ショコラとは?
「ショコラ」はフランス語(chokolat)。
チョコレートまたはココア。
辞書でもそれ以上のことは載っていませんでした。
チョコレートをフランス語で表したものがショコラ、ということです。
チョコレートとショコラの違い
何故、英語の「チョコレート」が一般に浸透しているのでしょう?
それは調べても正直わかりません。
けれども以下のような理由が考えられます。
19世紀のイギリス人が固形のチョコレートを開発した、という説があります。
また、英語は国際共通語とされています。
戦後の日本には「ギブミーチョコレート」という言葉がありました。
日本人にチョコレートが知られた一番のきっかけかもしれませんね。
では「ショコラ」にはどんな違いがあるのでしょう?
フランスではルイ13世の時代から、飲み物のホットチョコレートが上流階級で好まれてきました。
この頃にはショコラと呼ばれていたと考えられます。
チョコレートを用いたお菓子も多くあります。
ガトーショコラ(ガトー・オ・ショコラ)とは、チョコレートケーキのこと。
ガトーオペラもその1つです。
フォンダンショコラ(フォンダン・オ・ショコラ)は、チョコレートケーキを切ると中からチョコソースがあふれ出します。
こちらもフランスのお菓子です。
ブラウニーはガトーショコラに似ていますが、英語圏であるアメリカのお菓子。
作り方も、
- ガトーショコラは卵白を泡立てて使う
- ブラウニーは全卵を使う
と、違うものです。
チョコレートがフランスでスイーツ作りに盛んに用いられ、生み出されたお菓子にはショコラの名が付いていますね。
ガトーショコラやフォンダンショコラなどです。
- 中央アメリカからヨーロッパへ飲み物として伝わり、その後固形のお菓子となり、英名で定着したものがチョコレート。
- フランスでチョコレートを用いて色々なスイーツが作られ、フランス菓子のジャンルの1つとなったものがショコラ。
と、このように分けることができます。
そしてややこしい。
まとめ
- 「チョコレート」は英語である。
- 「ショコラ」はフランス語である。
- どちらも同じものをさすが、それぞれに違った背景がある。
ここまで長々と述べてきましたが、つまりは「同じものである。」というのが結論といえるのではないでしょうか。
チョコレートとショコラの違いを聞かれたら、上の箇条書きした内容を答えれば充分ではないかと思います。
もし「それだけ?」といわれたら、ここまで述べた内容、うんちくを披露してあげましょう。