「警視庁」と「警察庁」と「検察庁」と「公安」。
なんだか権威のありそうな組織ばかりですが、これらの違い、わかりますか?
今回はこの4つの組織の違いを調べてみました。
テレビドラマやアニメをみる前の予習にもなりますので、参考にしてみてくださいね。
警視庁とは?
警視庁とは、東京都の警察本部で、東京の治安を維持する地方組織だそうです。
県警や府警と同じで「そのエリア(この場合、東京都)警察をまとめ、治安維持に務める」のが職務なのですが、その他に「日本の首都を警護する」という役割も担っています。
天皇・皇族や国賓などの警護、総理官邸や大使館などの警護、内閣総理大臣など要人の警護などもその職務に含まれるそうです。
警察庁とは?
警視庁を含む全国の警察組織を総括する国家組織です。
都道府県の警察を指揮監督する立場なのですが、捜査や逮捕の権限はなく、内勤がメインだそうです。
検察庁とは?
検察庁は検察官の行う事務を統括する組織です。
法務省に属しています。
検察官は刑事事件の捜査や取り調べを行い、逮捕された被疑者の起訴・不起訴を判断します。
その他、政治犯の捜査や国税庁などから告発のあった事件の捜査、巨額の詐欺事件、大規模な贈収賄事件など、高度な法律的判断が必要な事件の捜査を行います。
公安とは?
公安と一言で言っても、公安警察や国家公安委員会などいろいろな「公安」があるようです。
ここでは、「公安警察」について取り上げたいと思います。
公安警察は警察組織の一部で、国家・公共の安寧を守る役割を果たしているといわれています。
業務としては、破壊活動を行う組織やテロ組織、外国組織などの捜査や取り締まりを行っているそうですが、その内容が公になることはあまりないようです。
警視庁・警察庁・検察庁・公安の違い
警視庁は、東京都および日本の首都を守る地方組織です。
警察庁は、全国の警察組織をまとめる国家組織です。
検察庁は、検察官の業務を統括する組織で、法務省の組織です。
公安(公安警察)は、警察組織の一部です。
ちなみに警察の階級は、低い方から
巡査→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監→警察庁長官
となっています。
警視監は地方警察のトップで、警視総監は警視長のトップです。
白馬警視総監はすごく人徳のありそうな福々とした人相なのにどうして血の匂いがどうとか知的興奮がどうとかいう息子が育ったのか pic.twitter.com/hAoOxzD4fl
— せり伊 (@edelweissjelly) 2017年8月9日
コナンで一番偉いのは、警視総監である白馬警視総監(白馬探のお父さん)ですね。
服部くんのお父さんは大阪府警察本部長なので、階級は警視監です。
佐藤刑事は警部補、高木刑事は巡査部長です。
なお、検察の階級は低い方から
副検事→検事→検事長→次官検事→検事総長
となっています。
ちなみに、検事総長は各省次官と同じくらいの地位とされています。
まとめ
- 警視庁は、東京都日本の首都を守る地方組織。トップは警視総監。
- 警察庁は、全国の警察組織を総括する国家組織。逮捕や捜査は行わない。
- 検察庁は、検察官の業務を統括する組織。トップの検事総長は各省次官と同じくらいの地位。
- 公安(公安警察)は、警察組織の一部。活動内容は秘密であることが多い。
本当は、こういった組織が必要なくなる世の中になるのが一番いいのかもしれませんね。