暑くなると食べたくなる「そうめん」と「ひやむぎ」。
どちらもツルッとしたのどごしの細長い麺ですが、違いは一体どこにあるのでしょう?
カロリーは違うのでしょうか?
今回は、両者のつくり方までさかのぼっていろいろ調べてみました。
そうめんとは?カロリー
JAS(日本農林規格)によると、機械でつくった乾麺のうち、直径1.3mm未満のものを「そうめん」と呼ぶそうです。
手延のそうめんは、小麦粉・塩・水を混ぜて練り、植物油などをぬってヨリをかけて引き伸ばし、天日干しにしてつくります。
小麦粉に含まれるグルテンは高温だと固まり、上手に引き伸ばすことができなくなるため、そうめんは暑くない季節、おおむね10~4月につくられます。
ゆで時間は2分ほどのものが多く、機械でつくったそうめんのカロリーは100gあたり370kcalくらいだそうです。
ひやむぎとは?カロリー
同じくJASによると、機械でつくった乾麺のうち、直径1.3~1.7mm未満のものを「ひやむぎ」と呼ぶそうです。
本来ひやむぎは、小麦粉・塩・水を混ぜて練り、薄く伸ばして切ってつくるものです。
そのため、手延のひやむぎは断面が四角になっています。
ひやむぎは、5~9月につくられるそうですが、暑さの厳しい6~8月は製造を控えるメーカーもあるようです。
そうめんに比べて太いためゆで時間はちょっと長めの5分程度です。
機械でつくったひやむぎのカロリーは100gあたり340kcalくらいだそうです。
そうめんとひやむぎの違い
そうめん | ひやむぎ | |
---|---|---|
直径 | 1.3mm未満 | 1.3~1.7mm未満 |
植物油 | 使う | 使わない |
ゆで時間 | 約2分 | 約5分 |
製造時期 | 10~4月 | 5~9月 |
カロリー(100g) | 370kcal | 340kcal |
機械でつくった乾麺の場合、そうめんは1.3mm未満と細め、ひやむぎは1.3~1.7mm未満でちょっと太めです。
ゆで時間は、麺が細いそうめんのほうが短めです。
なお手延の場合、太さを均一にすることが難しいことや、伝統的な名称(太さは太いけど「そうめん」と呼ばれるものがある)などに配慮し、1.7mm未満ならばどちらの名称を用いても良いとなっているそうです。
そして、そうめんはつくる時に植物油などを使うため、ひやむぎよりカロリーが高めになります。
つくる時期は、そうめんは秋から春先まで、ひやむぎは夏ですが、暑さの厳しい時期の製造は避ける傾向にあります。
まとめ
- そうめんは生地を引き伸ばしてつくる。麺はちょっと細めで、ゆで時間は短め。製造工程で油などを使うので、カロリーは高め。秋から春にかけてつくられる。
- ひやむぎは伸ばした生地を切ってつくる。麺はちょっと太めで、ゆで時間は長め。油を使わずにつくるので、カロリーは低め。夏につくられる。
最近は機械化が進んでいるので、つくる時期はメーカーごとにばらつきがあるかもしれませんね。
また、摂取カロリーはめんつゆや薬味、おつまみの有無などで変わってきますので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
いずれにせよ、違いがわかった上で食べると、のどごしの違いとかもわかりやすいかもしれませんね。