翌週・来週・次週。
すべて次の週のことですが違いはあるのでしょうか。
「さーて翌週のサザエさんは?」
と言ったらとっても違和感がありますよね。
いったい何が違うのでしょうか?
翌週の意味・使い方
翌週は「その次の週」という意味です。
今から1週間後ではなく、今ではないある時点から一週間後の週のことです。
ですから過去や未来に視点を置いたときに使います。
(来月1日に視点を置いている)
例:このレストランはテレビで紹介された翌週も、大勢のお客さんでにぎわっていた。
(テレビで紹介された日に視点を置いている)
翌日・翌月・翌年という言葉もありますね。
また「翌々日」は次の次の日を表します。
来週の意味・使い方
来週は「今週の次の週」のことです。
例:来週、大阪へ出張の予定だ。
必ず未来を表すときに使うので、「運動会の__はテストがあった。」と言ったように過去のことを言うときには使えません。
この場合は「翌週」を使います。
次の次の週を表す場合は「再来週」というので、この点でも翌週とはちょっと使い方が違いますね。
次週の意味・使い方
次週は大体来週と同じ使い方ができますが、週一回ある会議・週一回のドラマ・週一回の講義などくり返し行われている時によく使う言葉です。
例:次週までにレポートを提出するように。
例:次週の予告がとても面白そうで、今からワクワクする。
「さーて次週のサザエさんは?」
聞きなれていないのでとても違和感がありますが、これも日本語としては正しいです。
翌週・来週・次週の違いは?
来週と次週は大体同じような意味を持った言葉ですが、翌週はこの二つとはちょっと違います。
- 翌週はテストがあるから、勉強しなくちゃ。
この文は何か違和感がありますよね。
上の文のように今に視点を置いた文では「翌週」は使えません。
- 来週/次週はテストがあるから、勉強しなくちゃ。
- 夏休みが終わった翌週にテストがある。
- 夏休みが終わった来週/次週にテストがある。
この文は夏休みが終わった日に視点を置いているので翌週が正解です。
翌週・来週は「月」や「年」でも使うことができますが、次週の場合は「週」以外使えません。
下の表は辞典に載っている言葉です。
翌~ | 来~ | 次~ |
---|---|---|
翌日 | 来日(らいじつ) | × |
翌週 | 来週 | 次週 |
翌月 | 来月 | × |
翌年 | 来年 | × |
翌春 | 来春 | × |
表のとおり、「次」は週のみしか載っていませんでした。
しかし次月(じげつ)次年度(じねんど)という言葉も実際には使われているようです。
特に地方広報誌や国会答弁などでよく使われているようなのですが、そんな言葉が辞書に載っていないのはちょっと不思議ですね。
まとめ
- 翌週は過去や未来に視点を置いて、その次の週という意味。
- 来週・次週は大体同じ意味で今に視点を置いて次の週という意味。
- 次週は特に会議やドラマなど毎週行われているものによく使われる。
辞書には「来日(らいじつ)」という言葉が「あした」という意味で乗っていますが、普通「来日」と書いたら「らいにち」、外国人が日本へ来るという意味になってしまいます。
日本語って本当に不思議ですね。
医者に次週と言われて、言葉通りに翌週に通院したら頭おかしい扱いされてメモ渡された。
日本語の意味としては翌週で正しいのに、職業基準の自分ルールが絶対でメジャーだと錯覚して言葉を振りかざさないで欲しい。