梅・桜・桃は、春に咲く木の花の代表ですね。
どれも似たような感じの木に、小さな花がたくさん咲きます。
ちょっと見分けがつきにくいかもしれませんね。
それぞれの花の違いと簡単な見分け方を解説していきましょう。
梅の花はどんな花?開花時期は?
梅の木は、バラ科サクラ属の落葉高木です。
開花期は2~4月。
特徴としては、一節に1輪ずつ花がつきます。
花の色は、白、ピンク、赤などがあります。
まるい花弁が5枚の、大きさ1~3㎝の小さな花です。
桜の花はどんな花?開花時期は?
桜の木は、バラ科スモモ属サクラ亜属の、落葉広葉樹の総称。
英名チェリーブロッサム。
開花期は、関東では3~4月ですが、冬に咲く品種もあります。
サクラの仲間は、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラなどたくさんあります。
ソメイヨシノが全て散った頃には、八重桜が咲きます。
大島桜の葉と八重桜の花は食用になり、桜餅に利用されます。
桜の花は、枝から長い花柄を伸ばして咲きます。
一番有名なソメイヨシノの花は大きさ2~3㎝で薄紅色。
5枚の花弁の先に切り込みが入ったような形をしています。
桃の花はどんな花?開花時期は?
桃の木は、バラ科モモ属の落葉小高木。
開花期は3~4月。
桜よりも少し早く咲き始めることが多いようです。
実を収穫するための桃と、花を観賞するための花桃があります。
花柄がかなり短いのが特徴で、枝から直接花が咲いているように見えます。
花の色は品種によって淡いピンク、濃いピンク、白や赤など。
大きさ3~4㎝の、一重や八重の花を咲かせます。
梅・桜・桃の花の見分け方
これらの3つの木は、どれもバラ科。
大きく分けてバラの仲間です。
この中で一番早く咲くのは梅です。
香りがあり、まだ寒い2月頃から咲き始めています。
梅には華奢で控えめな印象があります。
その次、少し暖かくなった頃に咲いてくるのは桃です。
こちらは梅と違って、花が大きくて花弁がヒラヒラして華やか。
色も鮮やかです。
3つの中で一番派手めなのが桃、といえるでしょう。
枝から直接花が咲いているように見えるのもポイント。
また、花と同時に新芽の葉が生えていることもあります。
桃から少し遅れて最後に咲くのが桜、ソメイヨシノです。
桜の特徴は、花の数がかなり多いことですね。
花で埋め尽くされるようになります。
花の色は、ソメイヨシノは桃よりもっと淡い薄紅色。
早咲きの河津桜は、やや強めのピンク色。
山桜はほぼ白に近い色で、葉が同時にある、いわゆる葉桜になっていることが多いですね。
それもまた趣があります。
桜の中でもよく見るソメイヨシノ、河津桜、山桜は、花の色は違いますが、どれも一重で同じタイプの形をしています。
花弁が5枚の、先に切り込みがある形ですね。
梅・桃・桜をそんなにアップで見ることはあまりないですから、少し遠目からでも見分けたいところですね。
それにはやはり全体の雰囲気をみるのがポイントなんです。
曖昧といわれるかもしれませんが、花を愛でることは感性でするものですね。
- 一番控えめだけど上品なのが梅。
- 一番派手で花が大きいのが桃。
- 一番お行儀がよく集団で咲くのが桜。
と覚えておくとよいのではないでしょうか。
まとめ
- 梅は2月頃から咲き、香りがあり、花は小さく花弁は丸い。花数は比較的多くない。
- 桃は3月頃から咲き、花が大きめで色や形が華やか。花柄が短い。
- 桜は桃の少し後、3~4月に咲く。花柄が長い。花の数がかなり多く、花弁の形が特徴的。
- 見分けるポイントは、開花期、花の数の多さ、花の形や大きさ。また、それらから受ける印象。
花をよく見たり眺めることは、普段から習慣にしたいですね。